アロマ&ハーブ

植物の香り

地球とのつながりが弱まるほどに、
そもそも自然の一部である人間の身体や心は
バランスを取り戻す機会を
失ってしまいます。

現代において生活スタイルは様々です。
いつでも大地と接する時間を持てる人ばかり
ではないでしょう。

そんな時にアロマオイルを使用したり
ハーブティーを飲んだり、生命力溢れる
野菜を食卓に並べたり、
自分なりに工夫しながら
生活に取り入れたら生活にメリハリが
産まれセルフケアにもなり、自然を気軽
により身近に感じる事が出来ます。

現代ではあらゆる物質の分析が可能になり、
植物の多種多様な性質においてその薬効が
明らかにされています。

芳香植物、ハーブの香りには
殺菌、鎮静、鎮痛、抗菌、抗炎症、
抗アレルギー、収れん、強壮、抗ウィルス、
免疫調整作用等、その薬効は様々です。

そしてそれは精神面、肉体面両方に
働きかけます。

Chamomile

「香り」が体内に入る経路

①鼻から取り込まれた芳香分子が
電気信号として脳
(大脳辺縁系、視床下部)へ。

②鼻から気管支、肺組織へ。

③皮膚から吸収されて毛細血管へ。
分子量が小さい事、脂溶性である事の
条件が揃えば、その物質は表皮を透過します。

皮膚は網目構造になっており分子量
500以下の物質しか肌の下には
浸透しないのですが、
芳香分子は40~300前後のものが多く、
真皮にまで到達し血管内にも入ります。

芳香成分は体液の流れにのり器官や組織に
拡散され、作用した後は尿や汗などと
一緒に排泄されます。

※ヒアルロン酸の分子量は通常100万以上

人間の臭覚

人間の感覚器官である五感
(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)
の中でもっともダイレクトに脳に伝達される
感覚器官はどれでしょう?

それは、「臭覚」です。

あなたは何かのにおいを嗅いだ瞬間、
リアルな感情と共に過去の記憶の情景が
鮮明に蘇ってきた経験はありませんか?

脳には「大脳辺縁系」と「大脳新皮質」
のうち大脳辺縁系は感情
大脳新皮質は理性的な思考
司る と言われています。

そして臭覚だけがこの感情を司る
大脳辺縁系に直接伝達される
のです。

理性的な思考を介さずに直接人間の感情を
支配している部分に到達するのが
「臭覚」である、という事です。

また大脳辺縁系の一部に海馬と言われる
「記憶」を司る器官がある為、
においと記憶が紐づいてフィードバック
されるのです。

このように、五感のうち「臭覚」を使うこと
により、自分の表層意識では気が付いていない
本能的な部分へアクセス出来るのです。

鼻から大脳辺縁系へ到達する事により、
肉体的には免疫系やホルモンの分泌を
コントロールする部分(内分泌系)へ、
そして自律神経の中枢である視床下部に
届き、身体のバランスを取る手助け
をしてくれます。

また、精神的には感情や記憶に関わる部分に
働きかける事が出来るのです。

ストレスの多い現代社会では、
自律神経の乱れによる不調を
抱えた人が多くいます。

精油を理解し正しく用いる事で副作用もなく
予防としての効果も発揮。

まさに心と身体の健康を維持する事が
出来る効果的な自然療法なのです。

リラックスの用途のみならず未病改善に
積極的に植物の偉大な力をお借りしたいと
思っています。

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